私の愛蔵書



これは1990年代の初めにアメリカで出版された「CHIC SIMPLE COMPORNENT」というシリーズのハードカバーの単行本だ。
CDジャケットとほぼ同じ大きさの書籍で、テーマ別に何種類か出版されている。
その内容は主に日常生活や身の回りの品物を取り上げたものである。

その紙面構成やレイアウトは現在ではデザイン系や生活雑貨系の雑誌などで一般的になっているが、当時は斬新な作りだったといえよう。
ひょっとするとこれがそんな雑誌企画の「はしり」だったのかもしれない。

私の最初の出合いは渋谷の東急ハンズで見つけた「PACKING」だった。
旅行や通勤、ちょっとした外出など、あらゆる時と目的のバッグを紹介し、効率的な詰め方(パッキング)まで教示した本である。
巻末には欧米から日本までのショップリストがついている。

2冊目に手に入れたのは「DESK」。
事務所や自宅などの机周りの物、デスクそのものをはじめ、ペン、インク、鉛筆などの写真を独特のアングルとレイアウトでその美しさを表現したものだ。

これらはずっと手元に置いてしばしば眺めてきた。

このシリーズには他のラインナップが多く出版されていたはずだったが、欲しくなった頃にはもうハンズには売っていなかった。
売られていた頃には、それは当時の私にとっては高価で手が出しづらかったのである。

ネットの時代を迎えた今、ふと思い立って通販サイトを検索してみた。
さすがにアメリカ版のアマゾンでも多くは残っておらず、ラインナップから見つかったのはわずかだった。
そこで入手したのは、
「SHIRT AND TIE」
「BATH」
「EYEGLASSES」
の3種類だ。
私の書棚に新たな愛蔵書が増えた。

Originai 15 jan 2018

コメント

人気の投稿