絶海の孤島にて
以前制作していたブログサイトで、久々に記事を更新しようとして編集用サイトを訪れた。
なんとそこには「当サイトではブログサービスを終了します」との旨の告知が出ているではないか。
どうやらブログとは時代遅れの「遺物」になりつつあるようだ。
かつてはネット世界で最先端を行く個人メディアといわれ、トップブロガーは数十万単位の読者を獲得していたという。
影響力は既存のマスメディアに迫るのでは、といわれたものだ。
現在はSNSが全盛である。
ブログが「独白」だとすると、SNSは「会話」のようなものか。
ブログがネット初期にホームページに必ずあった「掲示板」の発展形だとすると、SNSというものは「チャット」の進化形だろう。
さらにこれが進化した形がフェイスブックなどの現在のSNSだ。
個別のサイトを訪れる必要がある従来のブログと違って、画像や動画まで掲載されたユーザーの記述のかたまりを「人」のように扱い、横断的に”友だち”という形で繋げたのは革新的なアイデアだ。
利便性やアクセス性を考えても、もはや旧来のブログでは太刀打ちできないだろう。
ブログやホームページはこちらから訪ねて行く場所なのに対して、SNSはメインサイトに行きさえすれば向こうから売り込みにやってくるのだ。
私はかつてこう思った。
無名の個人である自分のブログは「絶海の孤島にある洞窟の壁に書き付けた落書きのようなもの」であると。
島があるうちは誰かが漂着するだろう。
もうしばらくは落書きを続けてみるか。
Original
09 mar 2019
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