禁煙室をお願いします

 ホテルへ転職した後輩によると、

 最近、禁煙・喫煙の別をたずねたとき、
 「どちらでも」と答える客が少なからずいるという

 禁煙室(できればフロア)でなければ寝られない身にしてみれば、「どちらでも」とは信じ難い話だが、その内実はこうであるという。

 「どうせ吸うんだから、どちらでも構わない」
 という理屈だそうだ。

 部屋に灰皿の備え付けはないので、コップを灰皿代わりにしてそのまま置いて行く者もあるとのこと。

 当然ながら部屋に臭いは染み着くので、後の客のこうむる迷惑はもちろん、ホテルにとっては損害賠償ものである。
 どうしてこうもレベルの低い者が増えてしまったのだろうか。
 人が見ていなければいい、泊まっているのだから「自分は客だぞ」と傲慢になるのだろうか。


 たとえ貧しく落魄しても、礼節までは失いたくないものだ。

Original 10 jun 2017

コメント

人気の投稿